体調崩した娘に5分がゆを作りました

料理する

病気の子供には消化に良いものを

うちの娘は乳幼児の頃から何かと体調を崩しやすく、すぐに熱を出しては幼稚園から呼び出しを受けました。
発熱をしたときにはとにかく安静にさせるのが一番の薬なのですが、どんどん汗をかき眠っていても苦しそうにしていくことから体力の消耗にも備えないといけません。

体力の消耗を補うためには食事をさせることが重要で、どうしても胃が受け付けないというときを除き食べられるものから食べさせていくという看病が必要になってきます。

私自身も子供のときにはしょっちゅう熱を出し母親に看病をしてもらったという記憶がありますが、その時に用意してもらったご飯のことはとてもよく頭に残っています。

一番好きだったのはグズグズになるまで煮て作ったおかゆで、薄い塩味に梅干しを入れたものを母が食べさせてくれたという思い出があります。

薬剤師という仕事を選び人の体についての知識を備えていくことで、このおかゆに塩と梅干しというのは簡単ながらとても栄養バランスがよく、病人食としてはとても優れたものであるということがわかり驚いています。

子供の体は免疫力が低く、胃腸の消化能力も低いので風邪などで体力が弱くなっているときには肉など高カロリーで消化に時間がかかるものは向きません。
おかゆの他にうどんなど消化がよくエネルギー効率のよいものを選んであげるのが一番です。

時間がかかるおかゆを手早く作る

健康なときに食べるおかゆやおじやの場合、作るときにあまり撹拌をしないようにしお米の形を残すようにするのがコツになります。
ですが病人食として食べさせる場合にはあまりはっきりとお米の形を残すよりも少しお米が潰れたような崩れたものの方が適しています。

とはいえあまりにもぐちゃぐちゃになってしまうのも食べにくかったりするので、ちょうど半分くらいに潰れた「5分がゆ」がおすすめになります。

「5分がゆ」とはお米1に対して水10くらいの割合で炊く方法で作られるもので、たっぷり水を含ませて作ることで少ないお米の量でもたくさんの量になります。
うまく作るためにはお米をといで水をいれたら約1時間くらいおいておき、それからじっくり30~40分くらいをかけて煮詰めていきます。

炊き上げるまでの間はあまりかき回さずに、出来上がりになったあたりで好みの大きさになるようにしていきます。
普通の鉄鍋を使用してもよいのですが、土鍋や行平鍋といったものを使用するとお米の内部にまで熱が伝わっていくので厚みのあるふっくらした炊きあがりになります。

病気がピークでどうしても食べられないというときには、おかゆでできた上澄みの部分をちょっと舐めるくらいでもエネルギーになるので無理せず少しずつ食べていくようにするとよいでしょう。